今回は中2で習う図形の性質について解説します。
図形の性質は角の名前や特徴、合同条件など受験にも出てくる重要な単元になりますので、しっかり理解しておきましょう。
このページに図形の性質の調べ方の重要事項をまとめています。
テスト前などにもぜひご活用ください!
多角形の角の和
内角と外角
図のように$∠BAP$のように、1つの辺とそのとなりの辺の延長とがつくる角を、その頂点における「外角」といいます。また、$∠BAE$,$∠ABC$などを「内角」といいます。
n角形の内角の和は、$180°×(n-2)$です。
多角形の外角の和は、360°です。
例)
五角形の内角の和は、$180°×(5-2)=540°$
平行線と角
平行線と角
〇対頂角
2つの直線が交わっているとき図の∠aと∠bのように、向かい合っている角を対頂角といいます。
対頂角は等しいです。(∠a=∠b)
〇錯角・同位角
図のように2つの直線l,mに1つの直線nが交わってできる角のうち、∠aと∠bのような位置にある角を同位角、∠aと∠cのような位置にある角を錯角といいます。
2直線l,mと角には以下の関係が成り立ちます。
〇2直線l,mが平行(l//m) ⇔ 同位角は等しい (∠a=∠b)
〇2直線l,mが平行(l//m) ⇔ 錯角は等しい (∠a=∠c)
例)
∠xの大きさを求めよ。
解)
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三角形の性質
平行線と角の性質から以下が成り立ちます。
〇三角形の内角の和は180°です。
〇三角形の外角は、それと隣り合わない2つの内角の和に等しいです。
例)
合同な図形
合同な図形の性質と表し方
四角形ABCDと四角形A’B’C’D’は合同で、対応する頂点はAとA’,BとB’,CとC’,DとD’です。
このとき、四角形ABCD≡四角形A’B’C’D’と表します。「≡」は合同を表す記号です。
三角形の合同条件
2つの三角形は、以下のいずれかが成り立つとき合同です。
①3組の辺がそれぞれ等しい。
②2組の辺とその間の角がそれぞれ等しい。
③1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しい。
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証明のすすめ方
下の図で、$∠a=∠b$ならば直線lと直線mは平行です。
このように、「〇〇ならば□□」という形で表される文では
〇〇の部分を「仮定」、□□の部分を「結論」といいます。
ある事柄を証明するときは、仮定から出発して、すでに正しいと認められている事柄を根拠にして結論を導きます。
例)
下の図において、$AO=BO$, $CO=DO$ならば$∠OAC=∠OBD$であることを証明せよ。
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