3つの式の連立方程式がなかなか解けずに困っていませんか?
式が3つもあると、なんだか難しそうに感じてしまいますよね。
しかし、解き方は基本の連立方程式の解き方と同じなんです!
今回は、3つの連立方程式の解き方を解説していきます。
3つの連立方程式の解き方
普段よく見る連立方程式は、式が2つ、文字が2つですよね。
実は、方程式は求めたい文字の分だけ式が必要です。
そのため、3つの文字が入った連立方程式は、式が3つになります。
解き方は普段の連立方程式と変わらず、文字を1つずつ消して求めていけば大丈夫。
文字を1つ消して2つの文字になった式を2つつくり、普段の連立方程式をすれば文字の値を求めることができます。
文字はどこから消してもOKです。
それでは、例題を使って3つの連立方程式の解き方を詳しく解説していきます。
3つの連立方程式の例題1
問題
次の連立方程式を解きなさい。
\begin{cases}
x + y + z = 6 \\
2x – y – 2z = -7\\
x + 4y + 3z = 5
\end{cases}
解答
\begin{cases}
x=3\\
y=-7\\
z=10
\end{cases}
解説
1.問題の式をそれぞれ
$x+y+z=6…①$
$2x-y-2z=-7…②$
$x+4y+3z=5…③$
とします。
2.①+②をして、yを消します。
x+y+z=6
+)2x-y-2z=-7
3x-z=-1…④
3.③-①×4をして、yを消します。
x+4y+3z=5
-)4x+4y+4z=24
-3x-z=-19…⑤
4.④と⑤を使って連立方程式を解いていきます。
今回は④-⑤をして、zを消してxを求めていきましょう。
3x-z=-1
-) -3x-z=-19
6x=18
x=3
5.4で求めたxの値を④か⑤の式に代入します。
ここで、①~③に代入してしまうと、また別の連立方程式を解かなければならないので、必ず④か⑤に代入しましょう!
今回は、④の式に代入してみます。
3×3-z=-1
z=10
6.x=3とz=10を①②③のうちのどれかに代入してyの値を求めます。
今回は、①に代入します。
3+y+10=6
y=-7
よって答えはx=3、y=-7、z=10となります。
3つの連立方程式の例題2
問題
次の連立方程式を解きなさい。
2x+y+z=13
5x-2y-z=10
-3x+y-2z=15
解答
x=5、y=12、z=-9
解説
1.問題の式をそれぞれ
2x+y+z=13…①
5x-2y-z=10…②
-3x+y-2z=15…③
とします。
2.①+②でzを消します。
2x+y+z=13
+)5x-2y-z=10
7x-y=23…④
3.①×2+③でzを消します。
4x+2y+2z=26
+)-3x+y-2z=15
x+3y=41…⑤
4.④×3+⑤でyを消していきます。
21x-3y=69
+)x+3y=41
22x=110
x=5
5.x=5を④か⑤に代入します。
今回は④に代入してみましょう。
7×5-y=23
y=12
6.x=5、y=12を①②③のどれかに代入します。
今回は、①に代入します。
10+12+z=13
z=-9
よって答えはx=5、y=12、z=-9。
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3つの連立方程式まとめ
3つの連立方程式の解き方について解説してきました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
3つの連立方程式の解き方は
- 文字を1つずつ消す
- 文字が2つの式を作ったら、あとはいつもどおり!
- 代入するときは計算がいちばん楽な式に入れる
これであなたも3つの式の連立方程式が解けるようになったはず。
計算が多いので、計算ミスには気をつけてくださいね。
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