項とは、多項式を単項式の和で表したとき、各単項式のことです。
3x+4y+5であれば、項は3xと4yと5のことです。
今回は、項とは何か、その意味と項の求め方、単項式と多項式での項とは何かを解説していきます。
項とは?
項とは、多項式を単項式の和で表したとき、各単項式のことです。
例えば、$4x^2-2x+9$という多項式があったとします。
この式を単項式の和で表すと、$4x^2 +(-2x)+9$となります。
+の記号で区切られている単項式のことを項と呼びます。
具体的には、$4x^2,\ -2x,\ 9$をそれぞれ項と呼びます。
項の求め方
項の求め方ですが、多項式を単項式の和で表すことができれば簡単に求められます。
$-4x^3+5x^2-3x\times y+9-7x^2$という多項式があったとき、まずは掛け算を計算して同類項をまとめてしまいます。
\begin{eqnarray}&&-4x^3+5x^2-3x\times y+9-7x^2\\
&=&-4x^3+5x^2-3xy+9-7x^2\\
&=&-4x^3-2x^2-3xy+9 \end{eqnarray}
次に出てきた式を単項式の和で表します。
$-4x^3+(-2x^2)+(-3xy)+9$
計算で出てきた多項式の+で区切られている単項式が項となります。
具体的には$-4x^3,\ -2x^2,\ -3xy,\ 9$の4つです。
単項式の項
単項式とは、項が1つだけでできた式のことです。
つまり、単項式自体がその式の項になるのです。
単項式$4xyz$の項は$4xyz$となります。
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多項式の項
多項式の項は、「項の求め方」の章で説明した内容の繰り返しになります。
多項式を単項式の和で表し、+で区切られている単項式がその多項式の項です。
具体的な項を求める手順は下記の通りです。
- 掛け算の記号を先に計算する
- 同類項をまとめておく
- 多項式を単項式の和で表す
- 各単項式がその多項式の項となる
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最後に項・係数・次数に関連する記事を紹介して終わりたいと思います。
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