多項式とは、いくつかの単項式の和で表された式のことです。
例えば、5xは単項式ですが、5x+4は多項式です。単項式である5xと4の和で表されています。
今回は多項式とは何かと、多項式の次数、項、係数、単項式や正式との違いを解説していきます。
多項式とは?
多項式とは、いくつかの単項式の和で表された式のことです。
例えば$5x^3+4x^2-3x+4$という多項式があったとします。この多項式は、以下の4つの単項式からできています。
- $5x^3$
- $4x^2$
- $-3x$
- $4$
これらの単項式を項と呼ぶこともあります。
多項式とは、いくつかの単項式(項)の和によって表されていることがわかりますね。
多項式の次数
多項式の次数は、多項式を構成しているいくつかの単項式(項)の中で、最も高い次数が多項式の次数となります。1つ例を見てみましょう。
$4x^2y+5x^3y^2-x^2+y$という式があったとします。
この多項式の項は$4x^2y,\ 5x^3y^2,\ -x^2,\ y$の4つです。項の次数はそれぞれ、$3,\ 5,\ 2,\ 1$です。
一番大きい次数は$5x^3y^2$の$5$なので、$4x^2y+5x^3y^2-x^2+y$の次数は5となります。
文字に着目する
文字に着目した場合は次数が変わります。
$x$に着目したときの$4x^2y+5x^3y^2-x^2+y$の次数を見てみましょう。
$x$に着目しているので、項($4x^2y,\ 5x^3y^2,\ -x^2,\ y$)の次数はそれぞれ、$2,\ 3,\ 2,\ 0$です。よって、$x$に着目したときの$4x^2y+5x^3y^2-x^2+y$の次数は$3$となります。
多項式の係数
次に多項式の係数を見てみましょう。
単項式の係数だと、着目した文字以外の部分が係数です。$4x$なら係数は$4$です。
多項式の係数自体はなく、多項式の項の係数を求めることになります。$4x^2y+5x^3y^2-x^2+y$ならば係数はそれぞれ$4,\ 5,\ -1,\ 1$です。
多項式と単項式の違い
多項式と単項式の違いですが、項の数が違います。
項が1つしかない式が単項式です。一方で項が2つ以上あるのが多項式となります。
また、多項式は同類項をまとめて計算することもできます。$4a+5b-2a$という多項式があったとき、文字が同じ$4a-2a$をまとめて$2a$とでき、$2a+5b$と書けるのです。
詳しくは参考記事をご覧ください。
多項式と整式の違い
整式とは、多項式と単項式をまとめた総称です。
多項式も単項式も整式のグループに入るイメージです。
長方形も正方形も四角形のグループですよね?同じ感じで大丈夫です。
※参考記事
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