7の倍数の判定法の証明です。
ある数\(n\)の一の位から左に3桁ごとに区切り、奇数番目の区画にある3桁以下の数の和と、偶数番目の区画にある3桁以下の数の和との差が\(7\)の倍数であれば、\(n\)は7の倍数である。
【例】\(16336978\)
一の位から左に3桁ごとに区切ると、\(978,\ 336,\ 16\)となる。
\((978+16)-336=658,\ 658\div7=94\)なので、\(16336978\)は\(7\)の倍数である。
\(16336978\div7=2333854\)
7の倍数の判定法について証明する。
【例】の\(16336978\)を考える。
一の位から左に3桁ごとに区切ると、\(978,\ 336,\ 16\)となる。
ここで、\(c=978,\ b=336,\ a=16\)とする。
\begin{eqnarray} n&=&16336978\\
&=&a\times100000+b\times1000+c\times1\\
&=&a(100000-1)+b(1000+1)+a-b+c\\end{eqnarray}
ここで、
\(1000000-1=999999=7\times142857\)であり、
\(1000+1=1001=7\times143\)である。
つまり、\(a-b+c\)が\(7\)の倍数であれば\(n\)は\(7\)の倍数である。
以上より、ある数\(n\)の一の位から左に3桁ごとに区切り、奇数番目の区画にある3桁以下の数の和と、偶数番目の区画にある3桁以下の数の和との差が\(7\)の倍数であれば、\(n\)は7の倍数である。
(\(n\)の桁数によっては、\(7\)の倍数の判定法を使うより、実際に\(7\)で割ってみるほうが早い場合もある。)
目次
2-9の倍数の判定法(参考記事)
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