この記事では、sin 235° = -0.819153…を電卓で計算する手法について解き明かしていきます。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に光を当てて、値の求める方法を解説していきます。
サインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
参考書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって計算したのでしょうか。
今回は、sin235°の求める方法紹介です。
$$\sin 235°=-0.819153…$$
10桁のsin 235°を確認
早速ですが、sin 235°を10桁確認してみましょう!$$\sin 235° = -0.8191520443 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin235°の値を明らかにする
三角関数表を活用せずにsin235°の値を計算する方法はとても複雑なものを除けば3つあります。
1の方法は、定規を使うため正確な値を算出できず、求まる値は近似値になります。
2の手法だと、計算がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を紹介します。
マクローリン展開でsin235°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を解くことができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)を使うと\(\sin x\)の値を計算することができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かればOKですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 235°$$
この式を計算すると、
$弧度法=4.101523…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 235°\)を求められます。
$$\sin 235° = -0.819153…$$
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