本解説では、sin 307° = -0.798636…を求める方法について明らかにしていきます。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に着目して、値の求める方法を解説していきます。
サインの表とは下ののような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
教科書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
このページでは、sin307°の計算の仕方解説です。
$$\sin 307°=-0.798636…$$
sin 307° を10桁書いてみる
初めに、sin 307°を10桁書いてみましょう!$$\sin 307° = -0.7986355101 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin307°の値を解く
三角関数表を使用せずにsin307°の値を求める手法はとても複雑なものを除けば3つあります。
1の手法は、定規を使うため正確な値を算出できず、答えは近似値になります。
2のやり方だと、計算がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を解説します。
マクローリン展開でsin307°を求める
マクローリン展開によって、下記の式で\(\sin x\)を明らかにすることができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)を使うと\(\sin x\)の値を計算することができるのです。
マクローリン展開を知らなくてもても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を代入する必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 307°$$
この式を計算すると、
$弧度法=5.35816…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 307°\)を求められます。
$$\sin 307° = -0.798636…$$
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