今回のテーマは四角形の1つ、ひし形です。
ひし形の定義、ひし形の面積の求め方、ひし形の面積の公式について紹介しています!
解説する内容!
- ひし形の定義
- ひし形の面積の求め方と公式
- ひし形の公式が使える理由
ひし形は面積を求めるのに対角線を使う、少し変わった四角形です。
図をたくさん使って、わかりやすく説明しました。
ぜひ最後まで読んでください!
ひし形の定義
向かい合った2つの辺が平行で、全ての辺の長さが等しい四角形

平行四辺形は「2組の辺の長さが等しい四角形」です。
正方形は「すべての辺の長さ・角度が等しい四角形です」
つまり、ひし形は平行四辺形であり、正方形ではない図形と言えます。
ひし形は角度が同じでなくてもOKだけど、向かい合う2組の辺が並行じゃないといけないからです。
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図にするとこんなイメージですね!
ひし形の面積の求め方と公式

ひし形の面積の公式はこちら!
ひし形の面積の公式
$$対角線の長さ\times対角線の長さ\div2$$
公式を使って問題を1問解いてみましょう!
【問題】ひし形の面積
【問題】次のひし形の面積を求めよ。

縦向き(赤色)の対角線の長さは\(5cm\)、横向き(青色)の対角線の長さは\(4cm\)です。
公式に当てはめると、面積は\(10cm^2\)になります。
$$5\times4\div2=10$$
面積の公式が使える理由
対角線から面積を求めるのは珍しい図形ですよね。
この公式が使える理由について解説します。

ひし形を囲むように長方形を描くと、ひし形の面積は長方形の半分であることがわかります。
長方形の面積は、\(縦\times横\)で求められますよね。
この『縦』と『横』が、ひし形でいう『対角線の長さ』と『対角線の長さ』になるのです。
つまり、\(対角線の長さ\times対角線の長さ\)で長方形の面積を求めて最後に\(2\)で割ることで、ひし形の面積にしているのが公式です。
$$対角線の長さ\times対角線の長さ\div2$$
ひし形の定義|辺から面積を求めるには
最後にひし形の定義を再確認して終わりたいと思います。

ひし形は辺の長さから面積を求められないの?
という質問を受けるので、定義を確認しながらこの疑問にお答えしていきます。
簡単に言うと、
- 全ての辺の長さは同じで
- 平行な辺があればいいよ!
ってことです。
『ひし形』は『平行四辺形』の仲間であり、『正方形』は『ひし形』の仲間になります。
参考記事\(\rightarrow\)正方形・長方形・平行四辺形・ひし形の違い
辺の長さから面積を求める
では、最初の疑問『辺の長さから面積を求められるのか』についてです。
結論を言うと、辺の長さからだけでは、ひし形の面積を求めることができません。

図のように、同じ辺の長さでもさまざまな形があり得るからです。
では、プラスで何がわかれば面積を求められるでしょうか。
答えは角度です。
辺の長さ\(+\)どこかの角度が分かると面積を求められます。
しかし、三平方の定理やルート(平方根)といった中学数学の知識が必要なため、今回は省略します!
小学生の場合は、対角線から面積を求める!と覚えておきましょう!
正方形・長方形・平行四辺形・ひし形・台形の定義や面積の違いはこちらにまとめましたので、ぜひご活用ください!
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今回は以上です!
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