今回のテーマはおうぎ形です!
おうぎ形の面積・中心角・弧の長さの求め方を解説します。
最後には求める方法の裏ワザも紹介します。
おうぎ形の面積、中心角、弧の長さの公式

おうぎ形の面積と弧の長さの関係はこちら!
面積:\(半径\times半径\times円周率\times\displaystyle \frac{中心角}{360}\)
弧長:\(2\times半径\times円周率\times\displaystyle \frac{中心角}{360}\)
おうぎ形は円の一部を切り取った図形なので、中心角が存在しています。
円全てだと\(360°\)になるため、\(\displaystyle \frac{中心角}{360}\)を最後にかけて面積や長さを出しています。
最初に円全体の面積や弧の長さを出して、最後に\(\displaystyle \frac{中心角}{360}\)で調整しているイメージです。
参考記事
では実際におうぎ形の面積や弧の長さを計算してみましょう。
おうぎ形の面積の求め方

半径が\(3\)、中心角が\(36°\)のおうぎ形の面積を求めよ
公式を使うとこうなります。
$$3\times3\times\pi\times\displaystyle \frac{36}{360}=9\times\pi\times\displaystyle \frac{1}{10}=\displaystyle \frac{9}{10}\pi$$
円周率は\(\pi\)で表しているので、小学生に教える場合などは\(\pi=3.14\)として計算してください。
おうぎ形の弧の長さの求め方

半径が\(5\)、中心角が\(60°\)のおうぎ形のこの長さを求めよ
公式を使うとこうなります。
$$2\times5\times\pi\times\displaystyle \frac{60}{360}=10\times\pi\times\displaystyle \frac{1}{6}=\displaystyle \frac{5}{3}\pi$$
円周率は\(\pi\)で表しているので、小学生に教える場合などは\(\pi=3.14\)として計算してください。
中心角がわからない扇型の面積

では中心角がわからない場合の面積を求めてみましょう。
半径が\(5\)、弧の長さが\(\displaystyle \frac{5}{3}\pi\)のおうぎ形の面積を求めよ。
まずは弧の長さから中心角を求めます。
$$弧長=2\times半径\times円周率\times\displaystyle \frac{中心角}{360}$$
より、
\begin{eqnarray}
\displaystyle \frac{5}{3}\pi &=& 2\times 5\times\pi\times\displaystyle \frac{中心角}{360} \\
10\pi\times\displaystyle \frac{中心角}{360} &=& \displaystyle \frac{5}{3}\pi \\
\displaystyle \frac{中心角}{360}&=&\displaystyle \frac{1}{6}\\
中心角&=&60
\end{eqnarray}
これで中心角が\(60°\)とわかりました。

ここから面積を求めると、
\(5\times5\times\pi\times\displaystyle \frac{60}{360}=\displaystyle \frac{25}{6}\pi\)となります。
円周率は\(\pi\)で表しているので、小学生に教える場合などは\(\pi=3.14\)として計算してください。
おうぎ形の面積を求める裏ワザ
最後におうぎ形の面積を求める裏ワザの紹介です。
先ほどの中心角がわからないおうぎ形だと、面積を求めるために中心角を求める必要がありました。
めんどくさいですよね。
そんなときに使える裏ワザです。
実は、『面積=1/2×半径×弧の長さ』で求めることができます。
やってみましょう!

半径が\(5\)、弧の長さが\(\displaystyle \frac{5}{3}\pi\)のおうぎ形の面積なので
$$\displaystyle \frac{1}{2}\times5\times \displaystyle \frac{5}{3}\pi=\displaystyle \frac{25}{6}\pi$$
円周率は\(\pi\)で表しているので、小学生に教える場合などは\(\pi=3.14\)として計算してください。
このように一発で面積を求めることができる、とっても便利な裏ワザです!
この計算は難しいので、ネットだけでなく塾の検討もしてみましょう。
今なら無料で資料請求ができますよ!
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