\(7-3=4\)など、繰り下がりのない引き算は小学生でも指で数えることができます。
しかし、\(14-8=6\)など繰り下がりが出る計算は、指が足りなくなるため、計算するための道具が必要です。
物を使って数えたり、図を書いて数えたりです。
計算するための道具の1つがさくらんぼ計算です。
この記事では、さくらんぼ計算の引き算について、やり方を解説していきます。
一般的なやり方から、20だったらどうするの?といった疑問まで詳しく解説します!
さくらんぼ計算クイズ!
12 - 5 = ?
さくらんぼ計算の引き算のやり方
さくらんぼ計算は簡単に言うと「\(10\)から引く計算方法」です。
大人であれば暗算で計算できるようなレベルです。
しかし、計算を始めたばかりの子ども達にとっては、繰り下がりの計算は難しいです。
そこで繰り上がりを分かりやすく説明するために生まれたのがさくらんぼ計算というわけです。
例えば、足し算を例に\(15-6=9\)を使って解説していきましょう。
計算のステップとしては、
- \(15\)を\(10\)と\(〇\)に分けよう!と考えます。
- \(15=10+5\)だなと分かります。
- \(15\)を\(10\)と\(5\)に分けます。(\(①\))
- \(10-6\)を計算します。(コレなら指だけで計算できます。)(\(②\))
- 最後に\(10-6=4\)と、最初に分けた\(5\)を足して答えを求めます。(\(③\))
これがさくらんぼ計算のひきざんの流れになります。
さくらんぼ計算の問題|引き算
では、実際にさくらんぼ計算の引き算の問題を解いてみましょう。
引き算
引き算も足し算と同様に例題を通して解説していきますね!
足し算とは違い、引く数を\(10\)と何かに分けてから計算を始めます。
(1) \(12-5=\)
まずは、\(12\)を\(10\)と何かに分けます。
\(12-2=10\)なので、\(10\)と\(2\)に分けることができます。
そして、\(10-5=5\)を先に計算します。
最後に計算した\(5\)と、最初にわけた\(2\)を足して\(5+2=7\)と計算できるわけです。
$$12-5=10+2-5=10-5+2=5+2=7$$
となります。
(2) \(14-7=\)
\(14\)を\(10\)と何かに分けます。
\(14-4=10\)なので、\(10\)と\(4\)に分けることができます。
そして、\(10-7=3\)を先に計算します。
最後に\(3+4=7\)と計算できるわけです。
(3) \(18-9=\)
\(18\)を\(10\)と何かに分けます。
\(18-8=10\)なので、\(10\)と\(8\)に分けることができます。
そして、\(10-9=1\)を先に計算します。
最後に\(1+8=9\)と計算できるのです。
さくらんぼ計算の教え方
さくらんぼ計算の教え方ですが、\(10\)がひとつのまとまりであることを中心に教えてあげると、理解が早くなるお子さんが多い印象です。
10で桁が上がることをこの段階で理解していると、\(100\)、\(1000\)と位が上がったときの理解を手助けしてくれます。
「どうやったら\(10\)を作れるか考えてみようか〜」
といった具合に教えてあげるといいのではないでしょうか。
20の場合|さくらんぼ計算の引き算
さくらんぼ計算のひきざんでは、例えば\(14\)を\(10\)と\(4\)に分けましょうと解説してきました。
では\(20\)の場合はどうしたらいいでしょう?
答えを先に言うと\(10\)と\(10\)に分けましょう!です。
では例題を1問考えてみましょう。
【例題】
\(20-4=\)
【解説】
まず、\(20\)を\(10\)と\(10\)に分けます。
そして\(10-4=6\)を計算。
最後に、最初に分けた\(10\)と計算した\(6\)を足して、
\(10+6=16\)と計算します!
基本的には同じですね。
ただし図の中の③の計算で、\(10+6=16\)の計算が出ています。
\(10\)を超える足し算ができるようになってから、教えてあげてください。
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お子さんとご一緒にどうぞ!
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