今回のテーマは小数のたし算とひき算です。
まずは小数の足し算と引き算は筆算で計算した方が良い理由を説明します。
次に、実際の計算方法を解説していきます。
図をたくさん使ってわかりやすく説明したので、最後まで読んでもらえると嬉しいです。
小数の足し算と引き算
小数のたし算・ひき算は筆算で計算するのがおすすめです。
理由は小数点の打ち間違いを防ぐためです。
あとで詳しい解説をしますが、筆算を使わないと小数点を打ち間違えてしまう可能性が高くなります。
整数の筆算とやり方がほとんど変わらないのも、小数の計算を筆算で計算するメリットですね!
筆算で計算するメリット
- 小数点の打ち間違いを防ぎやすい
- 整数の筆算と計算方法がほとんど変わらない
そのためトムラボでは筆算で計算する方法をオススメしてます!
整数の筆算は別記事で解説しているので、よかったら参考にしてください。
小数のたし算
小数のたし算をする手順は3ステップです!
計算したい小数同士の小数点をそろえて、整数と同じように計算します。
最後に小数点を降ろしてくればOKです。
小数のたし算 3ステップ
- 小数点をそろえて書く
- 整数と同じようにたし算する
- 小数点を降ろしてくる
実際にやってみましょう!
【例題】
\(3.4+2.3=\)
この例題を解いていきましょう!
ステップ1は小数点をそろえて筆算を書くです。
\begin{array}{r}
3.4 \\[-3pt]
\underline{+\phantom{0}2.3}\\[-3pt]
\\[-3pt]
\end{array}
このように小数点の位置をそろえましょう!
次に整数と同じように計算します!
1の位は\(4+3=7\)です。
10の位は\(3+2=5\)です。
よって、整数だと思って計算すると\(57\)となります。
\begin{array}{r}
3.4 \\[-3pt]
\underline{+\phantom{0}2.3}\\[-3pt]
5\ 7\\[-3pt]
\end{array}
しかし、このままでは計算は間違いです。
なぜなら答えに小数点がついていないからです!
\(3\)と\(2\)をたしたら、答えが\(50\)になることなんてないですよね。
そこでSTEP3の小数点を降ろしてくるが必要になります。
\begin{array}{r}
3.4 \\[-3pt]
\underline{+\phantom{0}2.3}\\[-3pt]
5.7\\[-3pt]
\end{array}
これで計算ができました!答えは\(5.7\)です。
1問だけ少し難しい問題を解いてみましょう!
少し難しいけど、解き方のステップに沿っていけば問題なく解けますよ!
小数の足し算|練習問題
【例題】
\(3.62+4.8=\)
この問題が少し難しい理由は2つです。
少し難しい理由
- けた数が違う(3けた と 2けた)
- 繰り上がりが出てくる
ただし、整数の筆算ができるのであれば、問題なく解けていきます!
では解いていきましょう!
STEP1 小数点をそろえて書く
ケタ数が違ってもやることは同じです!
まずは小数点をそろえて筆算を書きましょう。
\begin{array}{r}
3.62 \\[-3pt]
\underline{+\phantom{0}4.8\phantom{0}}\\[-3pt]
\\[-3pt]
\end{array}
このように、小数点の位置があっていれば計算で間違えることはなくなります。
STEP2 整数と同じように計算する
1の位を見ると\(3.62\)の\(2\)しかありませんね。
しかし慌てなくて大丈夫。
\(4.8\)は、\(4.80\)と書くこともできます。
(普通は1番下の位の\(0\)は省略しますが、たし算の時に書くのは問題ありません!)
\(4.80\)とした筆算を見てみましょう。
\begin{array}{r}
3.62 \\[-3pt]
\underline{+\phantom{0}4.80}\\[-3pt]
\\[-3pt]
\end{array}
これを整数のたし算と同じように計算していきます。
1の位:\(2+0=2\)
10の位:\(6+8=14\)
100の位:\(3+4=7\)
となります。
ここで注意して欲しいのは、\(6+8=14\)と繰り上がりが発生しているところです。
ですが、整数と同じように繰り上がった\(1\)は100の位にたしてあげましょう。
よって、100の位は\(1+3+4=8\)となります。
あとは小数点を降ろしてあげましょう。
STEP3 小数点を降ろす
最後に上の小数と同じ場所に小数点を降ろしてあげれば、計算完了です。
\begin{array}{r}
3.62 \\[-3pt]
\underline{+\phantom{0}4.80}\\[-3pt]
8.42\\[-3pt]
\end{array}
以上より答えは\(8.42\)となります。
この記事では解き方を解説しました。小数のたし算の解き方はこれで問題ありません!しかし、スラスラ解けるようになるために、しっかりと計算ドリルなどを使って反復練習をしましょう!
\ おすすめの参考書! /
小数のひき算
次は小数のひき算です。
とは言っても小数のたし算とやることはそんなに変わりません。
簡単な例題からいきましょう!
【例題】
\(5.2-3.1=\)
小数のひき算も計算の3STEPは変わりません。
小数のひき算 3ステップ
- 小数点をそろえて書く
- 整数と同じようにたし算する
- 小数点を降ろしてくる
実際にやってみましょう。
\begin{array}{r}
5.2 \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.1}\\[-3pt]
\\[-3pt]
\end{array}
このように小数点をそろえて、筆算を書きます。
そして小数点を一旦無視して、整数と同じように計算してあげます。
1の位:\(2-1=1\)
10の位:\(5-2=3\)
なので
\begin{array}{r}
5.2 \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.1}\\[-3pt]
2\ 1\\[-3pt]
\end{array}
となりますね。
しかしこのままでは間違いです。
そうです、小数点を降ろしてあげましょう。
\begin{array}{r}
5.2 \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.1}\\[-3pt]
2.1\\[-3pt]
\end{array}
よって答えは\(2.1\)です。
小数のひき算も何となくわかったでしょうか。では、少し難しい例題をやってみましょう。
練習問題
【例題】
\(6.5-3.38=\)
このひき算が少し難しい理由は、ケタ数が違う点と、繰り下がり(借りてくる計算)が発生するためです。
まずは小数点をそろえて書きましょう。
\begin{array}{r}
6.5 \phantom{0} \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.38}\\[-3pt]
\\[-3pt]
\end{array}
ケタ数が違うと少し計算しにくいので、\(6.5\)を\(6.50\)と書きます。
\(0\)は普通省略しますが、計算しやすくするために書く方がいいでしょう。
\begin{array}{r}
6.50 \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.38}\\[-3pt]
\\[-3pt]
\end{array}
次に整数と同じように計算していきます。
すると、1の位の計算で\(0-8\)をしないといけません。
そんなとき、\(10\)の位から借りてくる計算を思い出しましょう。
これによって計算ができるようになります。
1の位:\(10-8=2\)
10の位:\(4-3=1\)
100の位:\(6-3=3\)
となります。
\begin{array}{r}
6.50 \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.38}\\[-3pt]
3\ 12\\[-3pt]
\end{array}
そして、最後に小数点を降ろしてくればOKです。
\begin{array}{r}
6.50 \\[-3pt]
\underline{-\phantom{0}3.38}\\[-3pt]
3.12\\[-3pt]
\end{array}
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