今回は四捨五入や小数点以下切り上げ、切り捨て、小数第二位以下四捨五入など、数字をわかりやすくする手法をまとめて解説します。
解説するのは以下の5つの用語です。
四捨五入:4以下は切り捨てて、5以上は切り上げる
小数第二位以下四捨五入:小数第二位を四捨五入
小数第三位以下四捨五入:少数第三位を四捨五入
小数点以下切り捨て:小数点以下を切り捨てて整数にする
小数点以下切り上げ:小数点以下を切り上げて整数にする
具体例をたくさん使って解説していきます。
四捨五入とは
四捨五入は4以下を切り捨てて、5以上を切り上げる方法です。
まさに四を捨てて五を入れる方法ですね。
使われ方としては、『10の位を四捨五入しなさい』や『1の位を四捨五入しなさい』、『小数点以下を四捨五入しなさい』などがあります。
10の位を四捨五入
【例題】次の数字の10の位を四捨五入しなさい。
\((1)2145,\ (2)54578,\ (3)549.339\)
【解答】
\((1)\ 2100\)(\(10\)の位の\(4\)を四捨五入。\(4\)は\(4\)以下なので切り捨て)
\((2)\ 54600\)(\(10\)の位の\(7\)を四捨五入。\(7\)は\(5\)以上なので切り上げ)
\((3)\ 500\)(\(10\)の位の\(4\)を四捨五入。\(4\)は\(4\)以下なので切り捨て。切り捨ての場合は小数点以下も切り捨てとなる。)
1の位を四捨五入
【例題】次の数字の1の位を四捨五入しなさい。
\((1)2145,\ (2)54578,\ (3)549.339\)
【解答】
\((1)\ 2150\)(\(1\)の位の\(5\)を四捨五入。\(5\)は\(5\)以上なので切り上げ)
\((2)\ 54580\)(\(1\)の位の\(8\)を四捨五入。\(8\)は\(5\)以上なので切り上げ)
\((3)\ 550\)(\(1\)の位の\(9\)を四捨五入。\(9\)は\(5\)以上なので切り上げ。切り上げの場合は小数点以下も切り上げとなる。)
小数点以下を四捨五入
小数点以下を四捨五入の場合は、小数第一位を四捨五入します。
【例題】次の数字の1の位を四捨五入しなさい。
\((1)21.45,\ (2)54.578,\ (3)549.339\)
【解答】
\((1)\ 21\)(小数第一位の\(4\)を四捨五入。\(4\)は\(4\)以下なので切り捨て)
\((2)\ 55\)(小数第一位の\(5\)を四捨五入。\(5\)は\(5\)以上なので切り上げ)
\((3)\ 549\)(小数第一位の\(3\)を四捨五入。\(3\)は\(4\)以下なので切り捨て)
小数第二位以下を四捨五入
次は『小数第二位以下を四捨五入』の解説です。
小数第●位以下を四捨五入の場合、小数第●位を四捨五入することになります。
小数第二位以下を四捨五入の場合だと、以下のようになります。
\(5.9234\rightarrow 5.9\)(\(2\)を四捨五入)
\(23.894\rightarrow 23.9\)(\(9\)を四捨五入)
\(100.0003\rightarrow 100\)(小数第二位の\(0\)を四捨五入)
\(99.9993\rightarrow100\)(小数第二位の\(9\)を四捨五入)
小数第三位以下を四捨五入の場合もやり方は同じです。
小数第三位を四捨五入しましょう。
工学の場合も小数第二位を四捨五入することが多いですね。円周率の\(3.14\)は小数第三位以下を四捨五入しています。
小数点以下切り捨て・切り上げ
最後に切り捨てと切り上げについて説明していきます。
切り捨ては四捨五入で言う\(4\)以下の時の作業です。
なので、小数第一位が\(0-9\)のどの数字であっても切り捨てます。
小数点以下切り捨て
\(5.9234\rightarrow 5\)
\(23.894\rightarrow 23\)
\(100.0003\rightarrow 100\)
\(99.9993\rightarrow 99\)
このように、小数第一位がなんの数字でも全て切り捨てる方法です。
一方で切り上げはこの逆になります。
小数点以下切り上げ
\(5.9234\rightarrow 6\)
\(23.894\rightarrow 24\)
\(100.0003\rightarrow 101\)
\(99.9993\rightarrow 100\)
このように、少しでも小数部分があれば1の位に切り上げます。\(100.0003\)が\(101\)になるのが面白いところですね!
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