みなさんは連立方程式をつるかめ算で解く方法をご存知ですか?
実は、数学の知識を使わなくても算数の知識で解くことができるので、中学受験でもよく出てくる計算です。
今回はそんな鶴亀算について解説していきたいと思います。
つるかめ算と面積図
つるかめ算とは、つると亀の合計匹数と足の数の合計から、つると亀がとそれぞれ何匹いるのかを解く問題です。
つるかめ算は、面積図を使用して解く手順を覚えれば、簡単に解くことができます。
基本の形を覚えれば、様々な応用パターンにもあわせることができるので、基本のパターンをマスターしましょう。
例えば、こんな問題があったとします。
つるとかめがあわせて100匹います。つるとかめの足の合計は、あわせて280本です。
つるとかめはそれぞれ何匹いるでしょうか?
この問題を面積図で解いていきます。

まずは、このように面積図を書いていきます。これが基本のベースです。
左の四角の面積がつるの足の本数、右の四角の面積がかめの足の本数を表しています。
つるが〇匹、かめが△匹としましょう。
〇と△はあわせて100匹なので、これも書き込みます。
それぞれ1匹に対する足の本数は2本と4本なので、四角の縦の値も書き込めます。
また、二つの四角を合わせた合計は280本なので、これも書き込んでおきます。
いよいよ計算です。

まずは、画像の赤四角の面積を出します。
これは、つるかめ算の考え方の基本である、「もし100匹みんなつるだったら」という考え方です。
縦が2、横が100なので2×100=200ですね。

次に、上の青色の四角の面積を出します。
二つの四角の合計が280なので、
280-200=80です。

青四角の縦の長さは、4-2=2となるので、
△=80÷2=40です。
これでかめが40匹であることがわかりました。
つるとかめは合わせて100匹なので
〇=100-40=60となります。
連立方程式の解き方
さて、今解いた問題はじつは連立方程式で解くことができます。
というよりも、中学数学の知識を使わず、算数の知識で解くのがつるかめ算の面積図を使う方法なのです。

連立方程式で解く場合には、〇をx、△をyと置き換えます。
Xとyは合わせて100、またつるとかめの足の合計数が280本であることから
X+y=100
2x+4y=280
という2つの式を作ることができます。
後は、これを加減法で解くだけです。
連立方程式の計算過程はつるかめ算の面積図と全く同じです。
練習問題
それでは、練習問題を解いてみましょう。
つるとかめが合わせて45匹います。つるとかめの足の合計数は合わせて124本です。つるとかめはそれぞれ何匹いるでしょうか?
答え
正解は、つるが28匹、かめが17匹です。
しっかり面積図を書いて解くことができましたか?
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つるかめ算で連立方程式を解く方法まとめ
つるかめ算で連立方程式を解く方法について解説しました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
- つるかめ算は面積図で解こう
- 赤の四角と青の四角の面積を出そう
- 連立方程式を使わなくても、面積図で解ける
いかがでしたでしょうか?
一見難しく感じるつるかめ算も、連立方程式など数学の知識を使わずに解くことが可能です。
面積図の基本の解き方をしっかりマスターすれば、応用問題も解けるようになるのでしっかり活用していきましょう!
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