割合の変換は、算数でつまづく大きな原因の1つです。
分数からパーセントに直す、割合を分数に直すといった変換です。
そんな割合の変換ですが、『ある方法』を知っているだけで、サクッとできるようになってしまいます。
その『ある方法』とは、全て百分率に直してから考えることです。
この記事では、この方法を深掘りするとともに、2度と間違えない割合の変換を解説していきたいと思います!
割合を表す方法4種類
割合を表す方法は全部で4種類あります。
- 割合(小数)
- 割合(分数)
- 百分率
- 歩合
この4種類です。
順番に見ていきましょう。
割合(小数・分数)|単位は無し
まずは割合(小数・分数)です。
この割合ですが、単位はありません。
また、小数と分数は書き方が違うだけで、表現している内容は全く同じです。
例えば、\(0.3=\displaystyle \frac{3}{10}\)といった具合です。
割合は『全てある』状態を『1』と表します。
ホールケーキがあった時、全部あれば\(1\)になるイメージです。
この『1』を基準に、『半分』は『0.5』。
『5つに分けたうちの1つ』だと『0.2』と表します。
それぞれを分数で表すと、\(1,\ \frac{1}{2},\ \frac{1}{5}\)となりますね。
- 割合は『全てある』を『1』と表す。
- 『1』を基準に全てを考える
- 『半分』なら『0.5』、5つに分けたうちの1つなら『0.2』
- 分数で表すこともできる。
百分率|単位は%(パーセント)
次は百分率です。
百分率は割合と違って単位があります。
パーセント(%)です。
百分率の場合だと、『全てある』状態を『100%』で表します。
割合で『1』だと百分率で『100%』になります。
百分率は『100%』を基準に考えています。
つまり『半分』だと『50%』になり、『4つに分けたうちの1つ』なら『25%』になるのです。
(\(25\times4=100\)なので、100%を4つに分けると25%)
歩合|単位は 割・歩・厘
最後は歩合です。
歩合にも単位があります。『割(わり)・歩(ぶ)・厘(りん)、、、』です。
スーパーの割引や野球で使われている歩合ですが、正直少しややこしいです。
しっかり付いてきてください!
歩合は『全てある』状態を\(10\)割と表します。
割合なら『1』、百分率なら『100%』、歩合なら『10割』です。
歩合では『10割』を基準として、『半分』なら『5割』です。
『4つに分けたうちの1つ』なら『2割5分』となります。
ここで初めて単位である『分』が登場しました。
歩合は桁が増えるほど、単位も増えていきます。
もう少し説明しましょう。
『2割5分』は百分率で言うと『25%』ですよね。
この更に半分、『8つに分けたうちの1つ』の表現方法を考えてみます。
百分率の場合『25%』の半分なので、\(25\div2=12.5\)となり、『12.5%』と表現します。
歩合の場合はも同様ですが、ここで『厘』が登場します。
答えを言うと、『1割2分5厘』と表現します。
野球を見ていると馴染みのある単位ですが、他ではあまり聞かないので、ここは慣れるしかありません。
がんばりましょう!
百分率を使った割合の直し方
では、種類がわかったので肝心の変換方法を解説していきます!
これは最初にお伝えした通り、全て、百分率を経由することで簡単にできます。
割合を百分率に直す
割合で\(0.13\)は百分率で表すと何%か。
割合→百分率は非常に簡単で、100倍すればOKです!
答え:13%
解説:
\(0.13\times100=13\)なので、答えは13%となります!
百分率→割合は逆で100で割ってあげると答えが出ます。
百分率を歩合に直す
百分率で\(13\)%は歩合で表すとどうなるか。
百分率から歩合に直すには10で割ってあげれば(\(\displaystyle \frac{1}{10}\)を掛ければ)簡単です!
そして、小数点までが『割』となって、それ以降が『分』『厘』と続いていきます。

答え:1割3分
解説:
\(13\times\displaystyle \frac{1}{10}=1.3\)
小数点までが『割』でそれ以降が『分』『厘』なので、1割3分
割合・百分率・歩合まとめ
- 割合の種類は4つある。
割合(小数・分数)・百分率・歩合 - いったん百分率にすると直すのが簡単!
- 割合は実生活でとっても使うから絶対理解したい
コメント
コメント一覧 (2件)
子供に教えるために利用させてもらっています。わかりやすいです。
(例題2の解答が1割3分ではなく13%になっています。)
トムラボをご覧いただきありがとうございます。
返信が遅くなり大変申し訳ありません。
ご指摘助かりました。
修正しています。今後ともよろしくお願いいたします。