5年生の算数で習う割合は難しい単元として有名です。
この記事では割合が分からない人に向けて、割合の基礎を分かりやすく解説しました。
今回は3つの用語に重点を置いて解説いたします!
- 割合
- 比べられる量 (比べる量)
- もとにする量
割合が難しく感じるのは、上記の言葉の区別をつけるのが大変だからです。
なので、まずはこの3つの単語の意味を解説をします。
そして最後に、実際の文章題を例にして、文章のどこが『比べられる量』・『もとにする量』・『割合』なのかを見つける方法をお教えします!
比べられる量はどっち?
「20kgは40kgの0.5倍である。」
割合
最初は割合って何だろう?の解説をします。
文字だと分かりずらいので、文章で考えていきますね。
10kgは5kgの2倍である。
この場合だと、\(2\)が割合になります。
もう1問考えてみましょう。
20mは40mの0.5倍である。
割合はどれでしょうか・・・。
\(0.5\)が割合ですね。
このように、『ある量』を基準として『もう一方の量』と比べると、ある量はもう一方の量の『何倍』になるのか。
この『何倍』が割合になります。
上記の例でいくと、
- 『ある量』: 40m
- 『もう一方の量』:20m
- 『何倍』:0.5倍
と当てはめることができます。
ちなみに後で解説しますが、
- 『ある量』: 比べられる量
- 『もう一方の量』:もとにする量
- 『何倍』:割合
の関係があります!
何かと何かを比べると、▲▲倍になる!って時の▲▲を割合って呼ぶよ!
比べられる量(比べる量)
次は比べられる量です。
比べられる量は地域によっては比べる量と呼ばれています。
どちらが正しいかは国語に任せて、算数で使われる意味を理解しましょう!
基本的な考え方は割合と同じです。
こちらも文章で考えていきましょう!
10kgは5kgの2倍である。
この時の比べられる量はどれか・・・
10kgが比べられる量です。どうでしょうか?
意外と簡単ではないですか?
さっきと同じ問題でもう1問考えてみます。
20mは40mの0.5倍である。
どれが比べられる量でしょう。
20mが比べられる量になります。
『ある量』を基準として『もう一方の量』と比べると、ある量はもう一方の量の『何倍』になるのか。
この『もう一方の量』が比べられる量です。
- 『ある量』: 比べられる量
- 『もう一方の量』:もとにする量
- 『何倍』:割合
何度でもこの関係を見ておきましょう。
もとにする量
最後はもとにする量です。
これまでと同様ですね。
本当に重要なところなので、もう一度同じ文章で考えてみましょう!
10kgは5kgの2倍である。
もとにする量は5kgです!
もう1問!
20mは40mの0.5倍である。
もとにする量は40m です!
苦手意識は無くなってきましたか?
ここからは少しレベルを上げて、『割合』・『比べられる量』・『もとにする量』はどれかを考えていきます!
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割合・比べられる量・もとにする量はどれか
比べられる量はどっち?
「20kgは40kgの0.5倍である。」
答え:
- 定員:もとにする量
- 希望者:比べられる量
- 0.5倍:割合
解説:
難しい場合は文章にすると分かりやすいですよ!
希望者は定員の0.5倍
なので、0.5倍が割合であることは簡単に分かります。
希望者と定員を比べていて、定員に対して希望者は・・・と言えるので、定員がもとにする量で希望者が比べられる量だと分かります。
分かりにくい場合は、
〇〇は□□の▲▲倍である。
に当てはめて、
◯:比べられる量
□:もとにする量
▲:割合
と覚えてしまっても良いかもしれません。
割合・比べられる量・もとにする量|まとめ
割合・比べられる量・もとにする量について考えてきました。
〇〇は□□の▲▲倍である。
〇〇:比べられる量
□□:もとにする量
▲▲:割合
これらの用語を覚えることで、実際の計算問題にも活かすことができます。
なぜなら『くもわの公式』を使えるようになるからです。
比べられる量:く
もとにする量:も
割合:わ
の頭文字を取った公式です。
これを使えるようになれば、『割合』の単元は50%ほど終了です!
次回はこの『くもわの公式』を実際に使って計算する方法について解説していきます!
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