今回のテーマは『一次式の加法と減法』です。
一次式の計算に必要な3つの用語を解説して、その後に加法と減法の説明をします。
一次式の計算の中で、最もケアレスミスをしやすいのは減法です。この記事を読めばケアレスミスをほぼゼロにできるので、よかったら最後まで読んでください!
重要な用語3つ|項・係数・一次式
実際に計算する前に用語を解説します。
計算するには用語の意味を知っておく必要があるからです。
解説する用語は3つです。
- 項
- 係数
- 一次式
最初に図を見て軽ーく理解しておいてください!
では1つずつ見ていきましょう。
項
項とは、『式を加法だけで表すときに、\(+\)の記号で結ばれた1つ1つの式』のことです。
【例えば】
\(5x-4\)であれば、\(5x+(-4)\)なので\(+\)記号で結ばれた\(5x\)と\(-4\)が項となります。
また、文字を1つだけ含む項のことを一次の項と呼びます。
【例えば】
$$5x,\ 4y,\ 12z$$
って感じです。\(5xy\)は文字が2つなので二次の項です。
係数
係数とは、『文字がある項の数の部分のこと』です。
【例えば】
\(5x-4\)であれば、文字がある項は\(5x\)ですね。この\(5\)が係数となります。
$$4x\rightarrow4,\ 6y\rightarrow6$$
文字がある項の数の部分ですよ!
一次式
一次式とは、『一次の項だけ、もしくは一次の項と数の項で表された式のこと』です。
要するに、最大でも項に含まれてる文字は1個だけだよね?ってことです。
【一次式の例】
$$4x,\ 5y-1,\ -3z+5$$
このようなイメージですね。文字が2つあったら一次式ではありません!笑
一次式の加法|解き方
それでは、計算に入っていきます。
一次式の加法では、文字が同じ項同士だけ和を求めます。数の項はそのまま数の項とだけ足します。
$$4x+5+2x+3=4x+2x+5+3=6x+8$$
このように、同じ文字は同じ文字同士しか足すことができません!
一次式の減法|解き方
最後は減法の解き方です。
一次式の減法は、ほとんど加法と同じです。
『引く式の項は符号を反転させて加える』が一応数学のルールになっていますが、「引くだけだな!」くらいに思っておいて大丈夫です。
$$4a-3+7-3a=4a-3a-3+7=a+4$$
となります。かっこがあると計算を間違いやすいので注意です。
$$(3x+4)-(5x+2)=(3x+4)+(-5x-2)=-2x+2$$
このように、かっこで囲われていたら『引く式の項は符号を反転させて加える』を忠実に守ることになります。
\(-(5x+2)\rightarrow+(-5x-2)\)ですね。
実は、かっこの中の反転を忘れる学生さんが非常に多く、ケアレスミスの温床になっています!
「引くだけ!」で良いのですが、『引く式の項は符号を反転させて加える』のルールを意識の底に置いて練習問題に取り組むと良いでしょう!
今回は以上です!
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