今回のテーマは『文字式の表し方』です。
文字式は数学の基礎とも言える重要な単元です。文字式のルールを覚えないと、計算があっているのに間違い扱いになることもあります。
この記事を読んで、ルールを身につけて減点を防ぎましょう!

九州大学 工学博士の僕が解説します!
一緒に学んでいきましょう👍
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文字式とは
文字式とは、『様々な数量を文字を使って表す方法』です。
非常に便利な文字式ですが、使いこなすにはルールが必要です。
文字の使い方、数のおく位置などのルールを学んでいきましょう。
便利なものはルールがあって初めて便利になりますよ!
文字式の表し方
文字式の表し方には、大きく3つのルールがあります。
- 「\(\times\)」の記号を省略
- 文字はアルファベット順で書き、同じ文字の積は指数で書く
- 「\(\div\)」の記号は省略して分数にする

1つずつ見ていきましょう。
ルール1|「\(\times\)」の記号を省略
文字式では基本的に「\(\times\)」の記号を省略することができます。
数字とアルファベットがある場合は、数字が先です。
【例えば】
$$40\times x \rightarrow 40x,\ a\times 32 \rightarrow 32a$$
といった感じです。
ポイントは、数字\(\rightarrow\)アルファベット で 「\(\times\)」を省略です!
ルール2|文字はアルファベット順で同じ文字の積は指数
文字が複数ある場合は基本的にアルファベット順で書きます。
同じ文字があったら指数で表示します!
【例えば】
$$4\times y \times x=4xy,\ a\times a\times x=a^2x$$
といった感じ。
\(m,\ n\)などが同時に使われると、どっちが先だっけ??ってなることがあるので注意しましょう!
\(m\)が先ですよ!
ルール3|「\(\div\)」の記号は省略して分数にする
「\(\div\)」の記号は省略して分数で表すこともできます。
【例えば】
$$5\div x=\displaystyle \frac{5}{x},\ (6-y)\div5=\displaystyle \frac{6-y}{5}$$
って感じです。
分母と分子を逆に書くのはあるあるなので注意ですよ!
\(6\div 2=3\)だから\(6\div 2=\displaystyle \frac{6}{2}\)で、\(\div\)の後ろの数が下(分母)だ!って覚えましょう。
円周率について|\(\pi\)の置き方

文字式での円周率の扱い方について解説していきます。
数学では円周率の\(3.14\cdots\)を1文字で簡単に『\(\pi\)(ぱい)』と書き表します。
つまり\(\pi\)は文字であると同時に、\(3.14\cdots\)という数字でもあるのです。
数学では、文字だけど数字を表している文字はたくさんあります。
文字式では、こういった『文字だけど数字』を『数字と文字の間』に書く決まりです。
【例えば】
$$x\times \pi\times4=4\pi x$$
といった感じです。
今回は以上です!
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