本解説では、cos 115° = -0.422619…を電卓で計算する手法について説明します。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表について、値の求め方を明らかにしていきます。
コサインの表とは下のような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
教科書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
今回は、cos115°の計算の仕方説明です。
$$\cos 115°=-0.422619…$$
cos 115°を10桁書いてみる
唐突ではありますが、cos 115°を10桁確認してみましょう!$$\cos 115° = -0.4226182618 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos115°の値を求める
三角関数表を参照せずにcos115°の値を計算する方法はとても複雑なものを除けば3つあります。
1の方法は、定規を使うため正確な値を求められず、答えは近似値になります。
2の方法だと、導出過程が大変になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を説明します。
マクローリン展開でcos115°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\cos x\)を計算することができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)から\(\cos x\)の値を算出することができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 115°$$
この式を計算すると、
$弧度法=2.007128…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 115°\)を求められます。
$$\cos 115° = -0.422619…$$
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