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三角関数表のコサインの表におけるcos142°の導出

今回は、cos 142° = -0.788011…を算出する仕方について共有します。

三角関数表の中のコサイン(cos)の表に着目して、値の計算の仕方を明らかにしていきます。

コサインの表とは下のような表のことです。

角度角度
cos1°0.999847cos2°0.99939
cos3°0.998629cos4°0.997564
・・・・・・
cos30°$\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$cos45°$\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$
cos60°$\displaystyle \frac{1}{2}$cos90°0

参考書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって求めたのでしょうか。
本解説では、cos142°の算出方法解説です。

$$\cos 142°=-0.788011…$$

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cos 142° を10桁表す

唐突ではありますが、cos 142°を10桁調べてみましょう!$$\cos 142° = -0.7880107537 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。

cos142°の値を計算する

三角関数表を使用せずにcos142°の値を計算する手法はとても複雑なものを除けば3つあります。

  1. 分度器を使って142°を持つ直角三角形を紙で作る
  2. 半角の公式倍角の公式を駆使して計算する
  3. マクローリン展開に弧度法の角度を代入して求める

1の方法は、定規を使うため正確な値を算出できず、求まる値は近似値になります。

2の手法だと、計算過程がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。

そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う方法を解説します。

マクローリン展開でcos142°を求める

マクローリン展開から、下記の式で\(\cos x\)を明らかにすることができます。

$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$

簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)を使うと\(\cos x\)の値を求めることができるのです。
マクローリン展開を聞いたことがなくても、式だけ分かれば問題ないですよ。

xには弧度法を使う

ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。

$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 142°$$

この式を計算すると、
$弧度法=2.478367…$となります。

この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 142°\)を求められます。

$$\cos 142° = -0.788011…$$

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