今回は、cos 205° = -0.906308…を電卓で計算する処理方法について説明します。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に焦点を絞って、値の算出方法を明らかにしていきます。
コサインの表とは下のような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
教科書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
このページでは、cos205°の計算の仕方紹介です。
$$\cos 205°=-0.906308…$$
10位までcos 205°を調べる
最初に、cos 205°を10桁確認してみましょう!$$\cos 205° = -0.9063077871 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos205°の値を算出する
三角関数表を使わずにcos205°の値を計算する方法は比較的に簡単に求められるものが3つあります。
1の方法は、定規を使うため正確な値を算出できず、求まる値は近似値になります。
2の方法だと、計算過程が大変複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を説明します。
マクローリン展開でcos205°を求める
マクローリン展開によって、下記の式で\(\cos x\)を求めることができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)が分かれば\(\cos x\)の値を算出することができるのです。
マクローリン展開を知らなくてもても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 205°$$
この式を計算すると、
$弧度法=3.577924…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 205°\)を求められます。
$$\cos 205° = -0.906308…$$
コメント