この記事では、cos 231° = -0.629321…を計算する方法について説明します。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に焦点を絞って、値の求める方法を明らかにしていきます。
コサインの表とは下のような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
参考書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって求めたのでしょうか。
今回は、cos231°の求め方解説です。
$$\cos 231°=-0.629321…$$
cos 231°を10桁確認
早速ですが、cos 231°を10桁表してみましょう!$$\cos 231° = -0.6293203911 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos231°の値を算出する
三角関数表を使用せずにcos231°の値を算出するやり方は3つあります。
1の手法は、定規を使うため正確な値を計算できず、出てくる値は近似値になります。
2の手法だと、導出過程がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を解説します。
マクローリン展開でcos231°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\cos x\)を求めることができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)を代入すると\(\cos x\)の値を明らかにすることができるのです。
マクローリン展開を知らなくてもても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を入れる必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 231°$$
この式を計算すると、
$弧度法=4.03171…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 231°\)を求められます。
$$\cos 231° = -0.629321…$$
コメント