今回は、cos 240° = -0.500001…を求める処理方法について解説していきます。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に注目して、値の求める方法を明らかにしていきます。
コサインの表とは下のような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
数学の解説などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって導出したのでしょうか。
この記事では、cos240°の算出方法説明です。
$$\cos 240°=-0.500001…$$
cos 240° を10桁書いてみる
早速ですが、cos 240°を10桁確認してみましょう!$$\cos 240° = -0.5000000001 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos240°の値を求める
三角関数表を使用せずにcos240°の値を算出するやり方はとても複雑なものを除けば3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を求められず、求まる値は近似値になります。
2の方法だと、計算過程がとっても煩雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を解説します。
マクローリン展開でcos240°を求める
マクローリン展開から、下記の式で\(\cos x\)を求めることができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)が分かれば\(\cos x\)の値を解くことができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を入れる必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 240°$$
この式を計算すると、
$弧度法=4.18879…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 240°\)を求められます。
$$\cos 240° = -0.500001…$$
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