このページでは、cos 264° = -0.104529…を計算する手法について解き明かしていきます。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に注目して、値の求める方法を明らかにしていきます。
コサインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
教科書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
本解説では、cos264°の算出方法紹介です。
$$\cos 264°=-0.104529…$$
cos 264° を10桁調べる
最初に、cos 264°を10桁確認してみましょう!$$\cos 264° = -0.1045284633 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos264°の値を計算する
三角関数表を使わずにcos264°の値を求める手法は比較的に簡単に求められるものが3つあります。
1の方法は、定規を使うため正確な値を算出できず、求まる値は近似値になります。
2のやり方だと、導出過程がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を紹介します。
マクローリン展開でcos264°を求める
マクローリン展開から、下記の式で\(\cos x\)を計算することができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)から\(\cos x\)の値を解くことができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を入れる必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 264°$$
この式を計算すると、
$弧度法=4.607669…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 264°\)を求められます。
$$\cos 264° = -0.104529…$$
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