今回は、cos 266° = -0.069757…を求める処理方法について明らかにしていきます。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に光を当てて、値の算出方法を明らかにしていきます。
コサインの表とは下記のような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
参考書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって求めたのでしょうか。
この記事では、cos266°の計算の仕方紹介です。
$$\cos 266°=-0.069757…$$
10位までcos 266°を確認
まずは、cos 266°を10桁書いてみましょう!$$\cos 266° = -0.0697564738 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos266°の値を明らかにする
三角関数表を参照せずにcos266°の値を求めるやり方は3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を計算できず、求まる値は近似値になります。
2の手法だと、導出が非常に複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を説明します。
マクローリン展開でcos266°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\cos x\)を算出することができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)を代入すると\(\cos x\)の値を明らかにすることができるのです。
マクローリン展開が何かわからなくても、式だけ分かればOKですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を代入する必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 266°$$
この式を計算すると、
$弧度法=4.642575…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 266°\)を求められます。
$$\cos 266° = -0.069757…$$
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