このページでは、cos 305° = 0.573576…を三角関数表を使わずに求める方法について共有します。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に注目して、値の求め方を解説していきます。
コサインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
教科書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
今回は、cos305°の計算方法説明です。
$$\cos 305°=0.573576…$$
10位までcos 305°を表す
まずは、cos 305°を10桁確認してみましょう!$$\cos 305° = 0.5735764363 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos305°の値を計算する
三角関数表を使わずにcos305°の値を解く方法は比較的に簡単に求められるものが3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を算出できず、求まる値は近似値になります。
2の手法だと、導出が大変になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を説明します。
マクローリン展開でcos305°を求める
マクローリン展開から、下記の式で\(\cos x\)を解くことができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)を使うと\(\cos x\)の値を解くことができるのです。
マクローリン展開を聞いたことがなくても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 305°$$
この式を計算すると、
$弧度法=5.323254…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 305°\)を求められます。
$$\cos 305° = 0.573576…$$
コメント