それでは、cos 33° = 0.83867…を計算する処理方法について共有します。
三角関数表の中のコサイン(cos)の表に光を当てて、値の算出方法を解説していきます。
コサインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
cos1° | 0.999847 | cos2° | 0.99939 |
cos3° | 0.998629 | cos4° | 0.997564 |
・・・ | ・・・ | ||
cos30° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | cos45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
cos60° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | cos90° | 0 |
教科書などの最後にある三角関数表(コサイン表)ですが、どうやって計算したのでしょうか。
本解説では、cos33°の計算の仕方解説です。
$$\cos 33°=0.83867…$$
10桁のcos 33°を調べる
初めに、cos 33°を10桁表してみましょう!$$\cos 33° = 0.8386705679 \cdots$$となります。
コサインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
cos33°の値を求める
三角関数表を活用せずにcos33°の値を算出するやり方は大きく3つあります。
1の手法は、定規を使うため正確な値を求められず、答えは近似値になります。
2の方法だと、導出が非常に複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を説明します。
マクローリン展開でcos33°を求める
マクローリン展開から、下記の式で\(\cos x\)を求めることができます。
$$\cos x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\cos x\)の\(x\)を代入すると\(\cos x\)の値を明らかにすることができるのです。
マクローリン展開が何かわからなくても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を代入する必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 33°$$
この式を計算すると、
$弧度法=0.575958…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\cos 33°\)を求められます。
$$\cos 33° = 0.83867…$$
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