今回は小学6年生で習う比の計算です。
比の計算方法と、比と比の値を詳しく解説します。
具体例や図を使ってわかりやすく説明していくので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
比とは

比とは、ある数とある数の割合を一目でわかるように比較する方法です。
例えば100個のビー玉があったとします。
100個のビー玉を40個のグループAと、60個のグループBにわけます。
グループAとグループBの比率は\(40\)対\(60\)と言います。
書き方は\(40:60\)です。
『40個のグループAと、60個のグループB』と書くより、『\(A:B=40:60\)』と書く方が伝わりますよね。
しかし、比の便利さはもっと上がります。
分数の約分のように、同じ数で割れるなら、なるべく割るというルールがあります。
今回の場合だと\(40:60=2:3\)と書く必要があります。
最終的には\(A:B=2:3\)です。かなりスマートになりましたね。
比の計算方法
日常生活でもそうですが、研究をしていると【ある数】決められた比率にわけたい時があります。
試しにリンゴをある比率にわけてみましょう。
【例題】
リンゴが\(32\)個あります。このリンゴを\(3:5\)にわけると何個対何個になるでしょう。

まずは全体がどれくらいの比になるのか計算します。
これは比率を足せばOKです。
\(3+5=8\)ですね。
そしてリンゴの個数を全体で割ることで、\(1\)辺何個になるか計算できます。
\(32\div8=4\)個です。
ここのイメージですが、全部で何グループあって、1グループあたりリンゴは何個になるか計算しています。
問題の比は\(3:5\)であり、1グループあたり\(4\)個だとわかりました。
つまりリンゴ\(32\)個を\(3:5\)でわけると、
\(3\times4=12,\ 5\times4=20\)だとわかります。
比と比の値
次はさっきと逆で、比率がわかっている時の全体の数を求めていきます。
【例題】
ある数のお菓子をAさんとB君に\(4:3\)の比率でプレゼントしました。Aさんは12個もらっていたとき、B君は何個もらったのでしょうか。
これはさっきと逆向きに1グループの数を求めていきます。
Aさんは比率で\(4\)、個数で\(12\)個のお菓子をもらいました。
\(12\div4=3\)なので、比率で\(1\)はお菓子の3個になります。
B君は比率で\(3\)のお菓子をもらっているので、\(3\times3=9\)個のお菓子をもらったことになります。
比率は他にも使い道があります。
例えば、料理です。
『酒とみりんを\(1:3\)で入れます。』などはよく聞きますよね。
酒が\(100ml\)ならみりんは\(300ml\)入れる。こんな感じで日常生活でも使います。
3つ以上の比は連比
最後に連比の紹介です。
2:3:4のような3つ以上の比のことを連比(れんぴ)と呼びます。
連比については下記の記事が参考になります。

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