今回は、sin 193° = -0.224952…を電卓で計算する方法について解き明かしていきます。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に光を当てて、値の計算方法を明らかにしていきます。
サインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
参考書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
このページでは、sin193°の計算方法解説です。
$$\sin 193°=-0.224952…$$
10位までsin 193°を書いてみる
最初に、sin 193°を10桁確認してみましょう!$$\sin 193° = -0.2249510544 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin193°の値を計算する
三角関数表を使用せずにsin193°の値を求めるやり方は3つあります。
1の手法は、定規を使うため正確な値を計算できず、答えは近似値になります。
2のやり方だと、導出がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を解説します。
マクローリン展開でsin193°を求める
マクローリン展開から、下記の式で\(\sin x\)を算出することができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)を使うと\(\sin x\)の値を計算することができるのです。
マクローリン展開を聞いたことがなくても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を代入する必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 193°$$
この式を計算すると、
$弧度法=3.368485…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 193°\)を求められます。
$$\sin 193° = -0.224952…$$
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