今回は、sin 202° = -0.374607…を算出する方法について共有します。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に注目して、値の算出方法を紹介していきます。
サインの表とは下記ののような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
教科書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって計算したのでしょうか。
今回は、sin202°の計算方法解説です。
$$\sin 202°=-0.374607…$$
10桁のsin 202°を確認
唐突ではありますが、sin 202°を10桁書いてみましょう!$$\sin 202° = -0.3746065935 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin202°の値を計算する
三角関数表を活用せずにsin202°の値を計算する手法はとても複雑なものを除けば3つあります。
1の方法は、定規を使うため正確な値を求められず、求まる値は近似値になります。
2の方法だと、途中の計算が大変複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を説明します。
マクローリン展開でsin202°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を解くことができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)が分かれば\(\sin x\)の値を算出することができるのです。
マクローリン展開が何かわからなくても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 202°$$
この式を計算すると、
$弧度法=3.525565…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 202°\)を求められます。
$$\sin 202° = -0.374607…$$
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