本解説では、sin 203° = -0.390732…を三角関数表を使わずに求める処理方法について共有します。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に着目して、値の求める方法を紹介していきます。
サインの表とは下ののような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
数学の解説などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
今回は、sin203°の計算の仕方解説です。
$$\sin 203°=-0.390732…$$
sin 203°を10桁確認
唐突ではありますが、sin 203°を10桁書いてみましょう!$$\sin 203° = -0.3907311285 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin203°の値を明らかにする
三角関数表を確認せずにsin203°の値を求める方法は比較的に簡単に求められるものが3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を算出できず、答えは近似値になります。
2の方法だと、途中の計算がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を紹介します。
マクローリン展開でsin203°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を求めることができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)が分かれば\(\sin x\)の値を明らかにすることができるのです。
マクローリン展開を聞いたことがなくても、式だけ分かればOKですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を代入する必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 203°$$
この式を計算すると、
$弧度法=3.543018…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 203°\)を求められます。
$$\sin 203° = -0.390732…$$
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