このページでは、sin 212° = -0.52992…を計算する処理方法について共有します。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に光を当てて、値の計算の仕方を明らかにしていきます。
サインの表とは下ののような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
参考書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって計算したのでしょうか。
本解説では、sin212°の算出方法紹介です。
$$\sin 212°=-0.52992…$$
10桁のsin 212°を確認
最初に、sin 212°を10桁調べてみましょう!$$\sin 212° = -0.5299192643 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin212°の値を明らかにする
三角関数表を使わずにsin212°の値を解く方法は比較的に簡単に求められるものが3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を算出できず、出てくる値は近似値になります。
2の方法だと、途中の計算が大変複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う方法を紹介します。
マクローリン展開でsin212°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を計算することができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)を代入すると\(\sin x\)の値を明らかにすることができるのです。
マクローリン展開を知らなくてもても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 212°$$
この式を計算すると、
$弧度法=3.700098…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 212°\)を求められます。
$$\sin 212° = -0.52992…$$
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