それでは、sin 265° = -0.996195…を三角関数表を使わずに求める方法について解説していきます。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に注目して、値の計算の仕方を明らかにしていきます。
サインの表とは下ののような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
参考書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
この記事では、sin265°の求める方法説明です。
$$\sin 265°=-0.996195…$$
10位までsin 265°を確認
まずは、sin 265°を10桁書いてみましょう!$$\sin 265° = -0.9961946981 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin265°の値を求める
三角関数表を使用せずにsin265°の値を算出する手法は比較的に簡単に求められるものが3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を計算できず、出てくる値は近似値になります。
2の方法だと、導出過程がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う方法を解説します。
マクローリン展開でsin265°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を明らかにすることができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)によって、\(\sin x\)の値を計算することができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 265°$$
この式を計算すると、
$弧度法=4.625122…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 265°\)を求められます。
$$\sin 265° = -0.996195…$$
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