それでは、sin 304° = -0.829038…を電卓で計算する処理方法について解き明かしていきます。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に光を当てて、値の求め方を説明していきます。
サインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
参考書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって算出したのでしょうか。
本解説では、sin304°の計算の仕方紹介です。
$$\sin 304°=-0.829038…$$
10位までsin 304°を調べる
最初に、sin 304°を10桁調べてみましょう!$$\sin 304° = -0.8290375726 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin304°の値を求める
三角関数表を活用せずにsin304°の値を解くやり方は大きく3つあります。
1の手法は、定規を使うため正確な値を求められず、出てくる値は近似値になります。
2のやり方だと、導出過程がとっても煩雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を解説します。
マクローリン展開でsin304°を求める
マクローリン展開より、下記の式で\(\sin x\)を算出することができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)から\(\sin x\)の値を計算することができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を入れる必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 304°$$
この式を計算すると、
$弧度法=5.3058…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 304°\)を求められます。
$$\sin 304° = -0.829038…$$
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