今回は、sin 308° = -0.788011…を求める手法について説明します。
三角関数表の中のサイン(sin)の表に注目して、値の求め方を紹介していきます。
サインの表とはこのような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
数学の解説などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって計算したのでしょうか。
このページでは、sin308°の計算方法紹介です。
$$\sin 308°=-0.788011…$$
sin 308° を10桁表す
初めに、sin 308°を10桁書いてみましょう!$$\sin 308° = -0.7880107537 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin308°の値を明らかにする
三角関数表を活用せずにsin308°の値を求める手法は3つあります。
1のやり方は、定規を使うため正確な値を求められず、出てくる値は近似値になります。
2の方法だと、計算が非常に複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う方法を説明します。
マクローリン展開でsin308°を求める
マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を計算することができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)から\(\sin x\)の値を求めることができるのです。
マクローリン展開を聞いたことがなくても、式だけ分かればOKですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を代入する必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 308°$$
この式を計算すると、
$弧度法=5.375614…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 308°\)を求められます。
$$\sin 308° = -0.788011…$$
コメント