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三角関数表のサインの表におけるsin354°を導出する

本解説では、sin 354° = -0.104529…を求める仕方について説明します。

三角関数表の中のサイン(sin)の表に着目して、値の求め方を明らかにしていきます。

サインの表とはこのような表のことです。

角度角度
sin1°0.017452sin2°0.034899
sin3°0.052335sin4°0.069756
・・・・・・
sin30°$\displaystyle \frac{1}{2}$sin45°$\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$
sin60°$\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$sin90°1

教科書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって求めたのでしょうか。
本解説では、sin354°の計算の仕方説明です。

$$\sin 354°=-0.104529…$$

目次

10桁のsin 354°を調べる

最初に、sin 354°を10桁調べてみましょう!$$\sin 354° = -0.1045284633 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。

sin354°の値を算出する

三角関数表を確認せずにsin354°の値を解く方法はとても複雑なものを除けば3つあります。

  1. 分度器を使用して354°を持つ直角三角形を紙で作る
  2. 半角の公式倍角の公式を駆使して計算する
  3. マクローリン展開を使って解く

1の手法は、定規を使うため正確な値を計算できず、求まる値は近似値になります。

2の手法だと、導出がとても複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。

そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使う手法を解説します。

マクローリン展開でsin354°を求める

マクローリン展開を使うと下記の式で\(\sin x\)を算出することができます。

$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$

簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)によって、\(\sin x\)の値を算出することができるのです。
マクローリン展開って何?って人だったとしても、式だけ分かれば大丈夫ですよ。

xには弧度法を使う

ただし注意点として\(x\)には弧度法を入れる必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。

$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 354°$$

この式を計算すると、
$弧度法=6.178465…$となります。

この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 354°\)を求められます。

$$\sin 354° = -0.104529…$$

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