今回は、sin 358° = -0.0349…を計算する仕方について解説していきます。
三角関数表の中のサイン(sin)の表について、値の計算の仕方を明らかにしていきます。
サインの表とは下ののような表のことです。
角度 | 値 | 角度 | 値 |
---|---|---|---|
sin1° | 0.017452 | sin2° | 0.034899 |
sin3° | 0.052335 | sin4° | 0.069756 |
・・・ | ・・・ | ||
sin30° | $\displaystyle \frac{1}{2}$ | sin45° | $\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}$ |
sin60° | $\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}$ | sin90° | 1 |
参考書などの最後にある三角関数表(サイン表)ですが、どうやって導出したのでしょうか。
この記事では、sin358°の計算の仕方紹介です。
$$\sin 358°=-0.0349…$$
sin 358° を10桁確認
早速ですが、sin 358°を10桁表してみましょう!$$\sin 358° = -0.0348994968 \cdots$$となります。
サインの表に記載されたこの値を求めていきましょう。
sin358°の値を求める
三角関数表を確認せずにsin358°の値を算出する方法はとても複雑なものを除けば3つあります。
1の方法は、定規を使うため正確な値を求められず、出てくる値は近似値になります。
2の手法だと、途中の計算が大変複雑になり、虚数まで出てくるためおすすめできません。
そこで今回は3つ目のマクローリン展開を使うやり方を紹介します。
マクローリン展開でsin358°を求める
マクローリン展開から、下記の式で\(\sin x\)を算出することができます。
$$\sin x = x-\displaystyle \frac{x^3}{3!}+\displaystyle \frac{x^5}{5!}-\displaystyle \frac{x^7}{7!}\cdots\\$$
簡単に言うと、\(\sin x\)の\(x\)によって、\(\sin x\)の値を算出することができるのです。
マクローリン展開が何かわからなくても、式だけ分かれば問題ないですよ。
xには弧度法を使う
ただし注意点として\(x\)には弧度法を使う必要があります。
弧度法の角度は下記の式で求めることができます。
$$弧度法=\displaystyle \frac{\pi}{180}\times 358°$$
この式を計算すると、
$弧度法=6.248278…$となります。
この値をマクローリン展開の\(x\)に代入すると、\(\sin 358°\)を求められます。
$$\sin 358° = -0.0349…$$
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